公益社団法人 東京青年会議所(東京JC)

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「夢をかなえる力」事業紹介

Updated date 2016/01/26

■夢をかなえる力事業経緯について

 

 私たち青年会議所(以下、「JC」とする)の地区事業は、地域の問題点を抽出し、社会の変革を志すという想いで行っております。その想いの一つが、子ども達に対して大人に憧れを持つ機会を提供し、将来に向けて志を立てられるような社会を作り上げることでした。そこで焦点を当てたのが、様々な理由から親元で暮らすことのできない子ども達が入所する児童養護施設です。児童養護施設の子ども達は社会的に著しい弱者であるにも関わらず、サポート体制が整っておらず、現在社会的に問題意識が非常に低い現状にあります。そこで、

2013年度、「地域の、光が当たっていない所に光を当てる」という想いでこの事業をスタートしました。

 

■2013年度活動について

 

 本事業は、対象が児童養護施設の子どもということもあって慎重な企画構築が必要とされ、知れば知るほど問題点が多いことを痛感しました。彼らは高校を卒業すると同時に施設を退所します。

その際に経済的な問題、住宅や保証人の確保の難しさ、家族など頼る大人がいない等、様々な困難を抱えて社会に巣立っていくことになります。児童養護施設出身者は、これまでの経験から家族や大人を信頼できない、困難に直面した際の相談相手がいない等、多くの理由から進学や就職をしても頼る大人がいないために、ドロップアウトしてしまう事例が多いという事でした。

 『児童養護施設に入所している子ども達が地域の大人と触れ合うことにより視野を広げ、夢をかなえる力を育むこと』を目的として事業を開始しました。

 

Adobe_PDF_file_icon_32x32第1回夢をかなえる力事業報告書

 

 

■2014年度活動について

 

 地域の大人達が入所の子ども達をサポートするための最も重要な基盤は、1年目に感じた、互いの信頼関係構築です。しかしながら1年目は、事業を通してメンバーと子ども達との個人的な信頼関係構築は出来たものの、当委員会として継続的に関わるまでには至らなかったことも事実でした。

 そこで2年目は、前記サブテーマを実現するため、「個対個」ではなく、「子ども達対コミュニティ」という関係を構築する必要性を訴えました。世田谷区委員会が地域の大人達(施設の特性上、関連団体のメンバーに限る)に事業への参加を呼びかけ、子ども達との、また大人同士の信頼関係をも構築し、子ども達と主体的に関わり続けてゆくことのできるコミュニティのベース(核)を作り上げ、事業の基盤を強化・確立をしていく必要性を認識していたためです。

 そこで2年目は1年目のテーマを承継する形で、さらに『子ども達と継続的に・日常的に関わる事のできるコミュニティ作り』をサブテーマとして事業を継続しました。

 

Adobe_PDF_file_icon_32x32第2回夢をかなえる力-事業報告書

 

 

■2015年度活動について

 

 私たちは、本事業を始めるにあたり慎重に議論を重ねた上で、昨年度までの2年間は本事業における参加者を関係団体や知人に限定しました。その結果、参加者には本事業に深く関わっていただくことができ強い共感を得ることができました。一方で、ムーブメント(運動)として波及させるには力不足であることも痛感しました。そこで本年度は、これまでに得られた共感を「子どもを継続的にサポートするための具体的なアクション」へと昇華させることを目指しました。そのための課題として、次の2点が挙げられました。

 

一つは、過去2年間と本年度の活動を通じて得られた地域からの参加者を、昨年度提言した「チーム夢をかなえる力」を組織化するための礎とすることです。本年度は、対象を昨年までの小学生から、数年後に社会へ羽ばたく中高生へ変え、彼らとの関係性を強くし、相談しやすいコミュニティ作りを目的としました。また、施設出身の講師から昨年度いただいた「子ども達が帰れる場所を」というメッセージを実現していくために、子ども達の行動圏内である商店街との触れ合いの機会を持ちました。

 

もう一つは、児童養護施設の子ども達との触れ合いを通して地域社会全体で見守り、育てていく必要性を地域の大人達が認識し、能動的に活動する人々を増やしていくことが挙げられます。

 

 児童養護施設の子ども達が自らの行動圏内である商店街の行事に参加すること等により地元商店街の大人達を身近に感じ、気軽に挨拶や会話を交わすことができる関係を築くことが彼らの夢をかなえる力を育む一助となり、退所後の不安や困難を和らげることができると期待しております。

 

Adobe_PDF_file_icon_32x32第3回夢をかなえる力事業報告書