小松川運動

Since 1970

子どものころ「横断歩道は手をあげて渡りましょう」と教えられてきた方も多いのではないでしょうか。実はこの標語、東京青年会議所を代表する社会開発運動「小松川運動」から生まれました。

1960年代、高度経済成長に伴い交通量が急増し、東京都内では交通事故が深刻な社会問題となっていました。とくに子どもの事故が増加し、1965年から1969年の5年間の中でも、1969年は子どもの死亡13名、重傷69名、軽傷342名と、最も被害が大きい年となりました。

こうした状況を受け、東京青年会議所は1969年に「東京都民の生活意識総合調査(東京の魅力)」を実施。「東京の欠点」という設問に対し、87.9%が「交通事故が多いこと」を挙げており、都民共通の課題として交通事故の削減を図るべく、小松川運動が立ち上げられました。

運動には地元の小松川署や小松川交通安全協会が全面協力し、小中学生・PTA代表など約1,300名が参加。さらに、地域の小学校から集まった600名の児童による「交通少年団」が結成されるなど、地域一体となった大規模な取り組みが進みました。

小松川運動の前後である1969年と1970年の事故件数を比較すると、全事故発生件数は2,522件から2,078件へと大幅に減少。死亡者は38名から18名へ、そのうち子どもの死亡者は13名から2名へと減少しました。劇的な改善であり、住民と行政が一丸となった社会開発運動の象徴的な成果と言えます。

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