スモーキーマウンテンベースボールプロジェクト

Since 2012

フィリピン・マニラ北部のスモーキーマウンテン地区(※1)では、現在も多くの子どもたちが貧困のために就学が難しく、幼い頃から家族を支えるための労働に従事しています。
「Smoky Mountain Baseball Project(SMBP)」は、社会的に困難な環境にある子どもたちに野球を教え、高校・大学進学に向けた奨学金獲得を支援する活動です。本プロジェクトは2012年にスタートし、元プロ野球選手や日本人ボランティアによる現地訪問・野球教室・交流会を行い、2025年で14年目を迎えます。

これまでに111人(2025年1月時点)のSMBP卒業生が奨学金を獲得し、高校・大学に進学しており、彼らの実績やチャレンジは、同じスラム街に暮らす子どもたちへ大きな希望と勇気をもたらしています。

(※1)スモーキーマウンテンは、マニラ市トンド地区に存在していた大規模なゴミ集積場の通称で、煙が立ち上る光景からこの名がつけられました。周辺には今なお厳しい生活環境が残り、教育や就業機会の不足が続いています。SMBPは、こうした地域の子どもたちが「生まれ育った環境に未来を制限されない」ように、人と機会をつなぐ重要な取り組みです。

発足当初はJCI東京とJCIマニラの共催、名球会が協力という形で始まり、JCI会員のみで行われるクローズドなボランティア活動でした。

2017年には認知度向上と競技力強化を目的に、日本での特別プログラムを実施。これまでマニラで行ってきた活動を初めて東京で開催し、名球会による直接指導、シニアチームとの練習試合、東京ドームでの巨人VS DeNA戦の観戦など、子どもたちは日本の野球文化に直接触れる貴重な体験を得ました。日本の同世代選手のレベルに触れたことで、自分たちとの“距離”を実感し、より具体的で現実的な目標設定が可能になりました。

こうした経験は、子どもたちの自信を育み、進学や就業といった人生の選択肢を広げる力となるだけでなく、日本とフィリピンの友好関係の深化にもつながる重要な取り組みとなっています。今後も協賛企業等との連携を強化し、スポーツを支援の起点とした地域社会の発展、そして子どもたちの夢を応援しています。

コロナ禍をきっかけに継続開催が困難な状況となったこと、10年という節目の年に活動自体の成長と変化を求め、本プロジェクトはJCI東京から現在の運営団体へと移譲されました。2023年からは、JCIマニラと協力した新体制のもと、誰でも参加できるオープンなボランティア企画として継続実施しています。

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