2026-05-27

東京青年会議所(東京JC)には、活動の柱として毎月開催されている“例会”という場があります。
例会とは、私たちが取り組んでいる社会開発運動(JC運動)の“最大の発信の場”。それと同時に、“知的好奇心が刺激される学びの場”でもあります。より良い社会をつくることを目的のもと、時代の最先端を走る専門家や著名人を招いた講演に加え、参加者が主役になれるワークショップなど、毎月のプログラムは非常に多彩。 どの月も趣向を凝らした内容で構成されています。
たとえば、2026年4月の例会では、フィリピンの子どもたちへの支援を考える“国際協働”をテーマに開催されました。30年以上にわたり現地支援を続けるNPO法人アクションの代表や、JCIマニラのメンバーに加え、“赤メガネ食堂”を立ち上げた南海キャンディーズの山里亮太さんが登壇。さらには、飲んだ分だけ寄付になるチャリティービールを楽しめるイベントも同時開催されるなど、社会貢献を身近に、そして何より“楽しく”体験できる場となりました。
こうした大規模なイベントは“JCメンバーだけの集まり”と思われがちですが、実はその多くが、事前申し込みをすれば一般の方でも自由に参加できる“開かれた場”であることは、あまり知られていません。
毎回、動員数は数百人規模。会場は常により良い社会を目指す人々の熱気にあふれています。しかし、これほど質の高いイベントを毎月欠かさず運営するのは、並大抵のことではありません。企画から豪華ゲストとの交渉、緻密な運営設計まで、その裏側には想像を絶する準備があります。
では、なぜ東京JCは、これほどまでに心血を注いで“例会”を開催し続けるのでしょうか?
今回は、年12回の例会すべてを統括する例会推進特別委員会の理事・中田雄斗くんにお話を伺いました。例会の知られざる魅力と、一つの大きな場を創り上げるプロセスで磨かれる“リーダーシップの本質”に迫ります。
例会は、最先端の“学び”と“実践”が交差する場所

――世の中には多くのセミナーや勉強会がありますが、東京JCの“例会”ならではの魅力はどこにあるのでしょうか。
【中田】
一番の違いは、単にその道のプロから知識を分けてもらうだけの場ではない、という点です。なぜなら、例会は専門家から学ぶ“インプット”の場であると同時に、私たちが実際に展開している社会開発運動(JC運動)の成果を発表する“アウトプット”の舞台でもあるからです。
講師から教わるだけの受動的なセミナーとは違い、私たちが当事者として、“社会をこう変えようと動いた結果、どうなったか”という実践報告がセットになっている点が大きな特徴なんです。
たとえば、年始から春にかけての例会では「今年はこの課題に対し、こんな運動を仕掛けていきます!」という決意を表明し、夏から秋にかけての例会では「実際にやってみた結果、こんな成果と課題が見えました」とリアルな進捗を共有します。
単なる勉強ではなく、大人が社会のために本気で汗をかき、壁にぶつかりながら得た“リアルな実践報告”を目の当たりにできること。これこそが、他には無い例会最大の魅力であり、おもしろさなんです。
なお、私たちが取り組むのは、常に時代に即した最先端のテーマです。参加メンバーからは、「自分一人では普段アンテナを張らないようなことでも、例会に来れば強制的に最先端の情報が飛び込んでくるので、大きな刺激になる。」といった声も多いですね。
地域の未来を考えたときに「あ、これも今、向き合わなければならない問題だ!」という気づきを、強烈なインパクトとともに提供する。そんなきっかけを例会で作っている感覚です。
最終的には、参加した皆さんが「そんな課題があるのか!じゃあ自分は明日からこうしてみよう」と、具体的な一歩を踏み出したくなる。そんな意識と行動の変容を促す場でありたい。つまり、例会とは、私たち東京JCの“修練”という信条を示すアイデンティティそのものなんです。
――最先端のテーマを学べるだけでなく、実際に取り組んだ結果まで聞ける場は、なかなか他にはありません。一般の方が参加しても「こんな世界があるのか!」と間違いなく楽しめるはずですし、JCメンバーの皆さんにとっても、全力で課題に挑む仲間の姿は、何よりの刺激になりますね。
受け手にとっても、作り手にとっても。“例会”は最高の成長の場

――動員人数は数百人規模。これほど大規模な例会を毎月作り上げるのは、相当なハードルがあるのではないでしょうか。
【中田】
そうですね。例会は主に、政策室をはじめ、各部門の理事たちが企画から運営まで構築するのですが、そのプロセスはなかなかハードだと思います。テーマを深く理解した上で、どの企業や団体に協力を仰ぐか、誰をゲストに招くべきかを判断し、一人ひとりと交渉を重ねていく必要があるからです。
しかし、その苦労を伴う構築プロセスこそが、“自己成長”という価値を得るための最大の修練になります。数百人を動員するイベントの構想を練り、登壇者と対峙し、運営設計をおこなう。その過程で、リーダーシップやマネジメント能力が徹底的に磨かれていくんです。
私が理事を務める“例会推進特別委員会”も、まさにそのリーダーシップの最前線にあります。役割は、例会のクオリティを支える伴走者。各理事が練り上げた企画に対し、“この例会で社会をどう変えるのか”という本質を共に突き詰め、ブラッシュアップを促します。運営を黒子として支え抜くこの経験は、組織全体を俯瞰する視座を養ってくれています。
そんな中、年始の1月例会では、私自身が主管として各メンバーに協力をいただきながら現場の指揮を執り、ある挑戦をしました。例年の1月例会は、当年度理事長の初信を参加者、メンバーもその場で初めて聴く場として設けられます。ですが、メンバーに対して事前に所信を共有し、読み込んだ上で参画をしてもらったんです。
メンバー一人ひとりが、例会に参画する意味を自分事として捉えてくれたことで、メンバー動員率は70%超えという高い目標を達成。大きな成果だったと感じています。
このように、例会を作り上げるプロセスでは、“誰にどうなってほしいのか”という目的を突き詰め、“そのために自分が何をすべきか”を考え抜くという、リーダーに必須の“主体性”が身につきます。また、これほどの規模を成功させるには周囲の協力が不可欠であり、仲間との絆が深く刻まれることもこの活動の魅力ですね。
例会は、受け手にとっては“意識と行動を変えるきっかけ”になり、作り手にとっては“真のリーダーシップが磨かれる場”になる。受け手・作り手、どちらにとっても最高の成長の場であると思います。

――受け手・作り手、どちらにとっても成長の場になる、というのはとても魅力的です。一般の方にはまずは気軽に参加を、JCメンバーの方には参画という形で積極的に関わって欲しいですね。
知って、感じて、変わる。例会で新しい自分を見つけよう。

――最後に、東京JCの例会に参加したことがない市民の方々や、入会間もないメンバーへメッセージをお願いします。
【中田】
例会の一番の価値は、知らなかったことを学び、経験できる点です。JC運動の本質は、すでに社会が認識している課題をなぞることではありません。まだ表面化していないけれど、決して放っておいてはいけない社会問題に光を当てることで気づきを与え、「自分たちでこの社会を良くしていこう!」と自発的に行動する人々を増やすことです。だからこそ、他では決して扱わないような、ニッチなテーマに出会える面白さがあります。
「今回初めて東京JC・例会の存在を知った」という方はもちろん、入会したばかりでまだ例会に参加したことが無いメンバーも、まずは会場に足を運んでみてください。そして、純粋に“知る”という体験を楽しんでほしいです。
そこには、本気で社会をより良くしようともがく“20〜40歳の大人の熱気” があります。その渦に飛び込めば、“誰かの社会課題”が、いつの間にか“自分事”へと変わっているはずです。
知って、感じて、変わる。東京JCの例会では、ニュースやYoutubeを見るだけでは決して得られない学びと体験ができるので、意識と行動が変わっていきます。例会を通して、昨日とは違う新しい自分に、ぜひ出会いに来てください。
――貴重なお話をありがとうございました!東京JCの“例会”は、最先端の知に触れる楽しさだけでなく、自分の価値観が塗り替えられるほどの刺激に満ちた場所なのですね。
たった数時間の体験が、あなたを新しい自分へと変える一歩になります。ぜひ、この最高に熱い学びの場に足を運んで、その刺激を体感してみてください。
例会の多くは、事前申し込みをすれば一般の方も自由に参加いただけます。なかには申し込み不要で気軽に立ち寄れるものもございますので、まずは例会スケジュールをチェックして、ご自身の興味に触れるテーマを探してみてください。皆さんのご来場を、心よりお待ちしています!




