7月例会 「ファミリオンハーモニープラザ~パパの笑顔で、家族も笑顔に♪~」

2025年7月27日、中央区委員会主管のもと「ファミリオンハーモニープラザ~パパの笑顔で、家族も笑顔に♪~」を築地本願寺にて開催しました。
本事業は、男性の育児参加を推進し、夫婦が共に子育てを担える社会づくりを目的とした体験型フェステイバルです。ステージでは助産師HISAKO氏&MARK氏ご夫妻、ファザーリング・ジャパン徳倉康之氏、内閣府副大臣辻清人氏、芸人おばたのお兄さん氏らが登壇し、笑いと学びを届けました。
会場内では子育て応援ブースやワークショップ、屋外ではプールやシャボン玉、和太鼓などが行われ、笑顔溢れる温かな空気に包まれていました。
親子で楽しみながら育児への理解とはじめの一歩を後押しする、社会的意義のある一日となりました。
ハイライト
オープニングアクト
オープニングアクトでは、株式会社ベアーズの「Bears Rising」による華やかなチアダンスショー!東京ユナイテッドバスケットボールクラブの公式キャラクター・ユナイト君も加わり、パパママの子育てを応援するオリジナルダンスを披露しました。軽快なリズムと笑顔あふれるパフォーマンスに、子どもたちも手拍子や声援で応え、会場全体が温かな一体感と高揚感に包まれ、大盛り上がりでイベントの幕が開きました。


基調講演|INPO法人 ファザーリング・ジャパン 副代表理事 徳倉 康之 氏
徳倉康之氏は、テーマ「”聴くパパ”が、家族の未来をつくる」を掲げ、父親の関わり方を問い直しました。とるだけ育休や「やってるつもり育児」といった課題に触れながら、家族の声に耳を傾けることの本質を語りかけます。「理解しようとする姿勢」こそが家族に安心感をもたらすその言葉は、実例やデータを交えながら温かく力強く伝えられ、参加者の心に深く響きました。

トークセッション|助産師 HISAKO 氏 × MARK 氏
テーマは「”聴いてくれだ”あの日から、夫婦はチームになった」。妊娠・出産・産後という心身ともに大きな変化に直面する時期、HISAKO氏はリアルな産後の不安や孤独を語り、MARK氏は戸惑いながらも耳を傾け続けた経験を振り返りました。その”ただ聴いてもらえた”瞬間が、どれほど大きな安心となり、信頼を深めていったのか会場は夫婦のやりとりに温かな共感が広がりました。子育てを共に歩む「チームとしての夫婦」という視点が、参加者の心にやさしく響く時間となりました。

トークセッション|お笑い芸人 おばたのお兄さん 氏 × NPO法人ファザーリング・ジャパン 副代表理事 徳倉 康之 氏
テーマは「”できないパパ”から始める、いちばん大切なこと」。おばたのお兄さん氏は、父親として何もできず不安だった日々を赤裸々に語り、その等身大の姿に会場からは共感の笑いがこぼれました。そんな中で「聴く」ことを意識的に取り入れたことで、夫婦の対話が深まり、支え合う関係へと変わっていった実体験を披露。徳倉康之氏は専門的な視点からその意義を解説し、父親の自信につながるプロセスを具体的に示しました。ユーモアと温かさが交わるセッションは、参加者に「まず自分にもできる小さな一歩」を明日から実践できる勇気を与え、会場に前向きな空気を広げました。

クロストーク|内閣府副大臣 辻 清人 氏 × 助産師 HISAKO 氏& MARK 氏 × NPO法人ファザーリング・ジャパン 副代表理事 徳倉 康之 氏 × お笑い芸人 おばたのお兄さん 氏
テーマは「”パパの一歩”が、社会を変える」。行政、育児当事者、NPO、芸能人という立場の異なる4名が集い、父親が育児に関わる意味を語り合いました。HISAKO夫妻が語る産前産後の切実な想い、徳倉康之氏の専門的な視点、おばたのお兄さん氏の等身大の体験談、そして辻清人氏は一人の父親としての視点から一一それぞれのリアルな声が交わされました。議論の核心は「誰もが健全に仕事と子育てを両立できる社会」の基盤を築き、誰もが子育てを応援し、子どもを産み育てたくなる社会をどう実現していくか、という問いでした。辻清人氏はその声に真摯に向き合い、政策の現状と今後の展望を語り、会場には未来への希望が広がりました。最後に登壇者全員が「明日からできる一歩」を示し、温かな共感と勇気に包まれて幕を閉じました。



ホールの様子について
屋内会場では、家族の未来を言葉にする「未来便ポスト(感謝の手紙企画)」、親子で世界に一つの作品を作る「うちわづくり」、パパが娘の髪を結ぶ体験ができる「キッズヘアサロンブース」など、多彩なブースが展開されました。また、東京都や各区による「子育て支援ボード」では制度を知る機会が提供され、さらに出展された多くの企業様のブースも賑わいを見せ、親子で学びと体験を楽しみながら、父親の育児参加を自然に促す場となりました。

境内では…
屋外では、迫力ある関東やまと太鼓の演奏に続き、子どもたちはプールやみんみぽさんのシャボン玉で夢中になって遊び、会場は大きな歓声に包まれました。入口には巨大なハート型の「THANKSアーチ」が設置され、来場者や企業・団体が「ありがとう」「大好き」といった言葉をカードに書き込み貼り付け、一つの大きな応援のハートを完成させました。家庭内の感謝が可視化され、「子育ては社会全体で支えるもの」という想いが象徴的に表現され、夏の思い出に残る温かなひと時となりました。

ギャラリー









