第一回理事長対談 JCI東京×全国大会

  1. Home
  2. /
  3. 第一回理事長対談 JCI東京×全国大会

日本青年会議所創立40周年という記念すべき年に東京にて行われた全国大会。
全国大会の経験、そしてJCI東京がもたらす
成長発展の機会と卒業後のキャリアに与える影響とは何か。

第40回 全国大会の経験

下山田理事長(以下 下山田)小林先輩、お忙しい中誠にありがとうございます。本日は、前回の全国大会東京を踏まえてご自身や東京青年会議所、そして人生にどのような変化があったのかということを伺ってまいりたいと思います。

小林先輩(以下 小林)私の名前は「がんじ」と通称で呼んでいただくこともあるんですが、蛤御門で長州と薩摩が激突した「元治元年」が由来であります。出身は岡山県の津山で、そこから東京JCの理事長になりました。

32年前の40回大会にはとても大きな意味があったんです。
私達は40年で卒業していく。だから40という年にこだわらなくてはならない。
そして、1949年東京から始まったJC運動の原点にいっぺん帰ろうとした。

開催には本当に苦労がありました。函館JCがもう手を挙げてたのを、ここにいらっしゃる和田先輩は川越会頭に正月押しかけていってやらせてくれと言ったんですよ。それぐらい激しい戦いの末に40回大会を東京でやらせていただいたのです。

40歳を超えても社会で世の中のためになりたいという思いが私にあるのは、全国大会の経験がルーツだと思っております。

全国大会への思い

下山田激戦を制して勝ち取った全国大会ということなんですが、メンバーやパートナー団体の巻き込みはどのように行ったのでしょうか。

小林我々主管らが気持ちを一つにして、熱い思いを全国に波及させなければいけないと思っていました。それで、当時752あったLOM全てに訪問すべく全国を回ったんですね。

当時ヤナセの梁瀬次郎社長からは、ランドクルーザー2台もらいました。そして、Earth our homeを掲げて、京都会議を出発式にスタートしました。私は出身の津山に行きましたが、夜中でも、市長や津山JCの皆さんがそこで迎えてくれたことが大変ありがたかったですね。それと、活動のためにはお金も要りますが、理事長は体を動かすだけでなく率先して金を出せと言うわけですよ。

理事長1人100万円ですよ。

下山田その話を踏まえて、歴代理事長の皆様には、後々ちょっとお願いをさせていただきたいと思いました(笑)

小林そうやって、全国のLOMを東京ドームにお迎えしたのです。全国5万5万5000キロ、地球一周と半分近くの距離を回って帰ってきたドームには、約3万人の方がお見えになりました。二塁ベースの上の内野席からびっしり埋まってる皆さんを見たときは、本当に涙が出ましたね。

下山田今も当時の光景が鮮明で、メンバーが盛り上がっていたのだと実感しました。地球環境にそこまで目がいってなかった時代に、先駆的なスローガンを掲げて、サー・リチャード・ブランソン会長が協賛に来ていただいたり、クリスチャン・ラッセンも講師で来ていただいたというふうに伺っております。

私達もスローガンに基づいて、賛同してくれる企業であったり、講師というのをどんどん探していかなきゃいけないと思いました。

全国大会で得た機会と変化

下山田お金を集めるのも大変だったと思いますが、ここだけの話一番大変なことは何だったんですか。

小林忙しくて寝る暇がなかったってことですね。1年間のうち、トータル約2ヶ月ぐらいは海外に出ましたからね。でも忙しい中で一生懸命やれば何か得られるものがあると思います。若い皆さんもやる以上は一生懸命やってください。やればやっただけ何かリターンはありますから。

下山田ありがとうございます。
全国大会が、かけがえのない財産になっているということですね。やり終えてみて、小林先輩や東京青年会議所にどのような変化がありましたでしょうか。

小林皆で一つのものを作り上げ達成する過程で団結力が東京JCに生まれたということです。また、結果として、地球環境問題を社会にアピールできたのも大事なことでした。当時そこまで大きなテーマでなかった地球環境問題を、我々が発信しなければならないと思ったんです。

日本はこの年にモデルUNということで、国連の会議場全部借り切って、地球環境、子供、経済発展をテーマに会議もしたんですね。共同宣言を全世界に発信をしたことで日本JCや東京JCを世界的にもアピールできたと思いますね。

下山田今考えても、本当に先駆的な取組だと感じました。青年会議所が行っている事業に合わせてテーマを選んだり、シナジーを発揮することができたりするのが全国大会ですね。

“Think Globally, Act Locally” そして忘れてはならないチャレンジ

下山田小林先輩は現在も広くご活躍されておりますが、JCでの運動や仲間との出会いを、卒業後どのように活かされているのかアドバイスいただけると幸いです。

小林アドバイスなんて高尚なことはできませんけれども。
現役の1年間はTOYP大賞でアメリカのJC本部に行っておりました。そこで学んだグローバルな視点や国際性は意味があったと思います。それと、JCには”Think Globally, Act Locally”って言葉があるでしょ。

世界規模で考えるけど、理念倒れにならないで地域地域で活動することが大事です。自分の会社や業界の団体に帰ってJCで学んだその国際的な視点、そして地域性を発揮していくと、シニアになっても社会の中で頑張っていけると思います。

下山田“Think Globally, Act Locally”は我々東京青年会議所メンバーもまさに実践しようとしておりますし、JCだからこそできる国際関係を通じ活用することが必要だと思いました。

現役の皆さんへ

下山田最後に一言、小林先輩から現役のメンバーに何か背中を押してくれるようなメッセージをいただければと思います。

小林若いのだから、失敗を恐れずチャレンジしてください。
今は進みが早い社会の中で、企業や伝統、のれんを守らなきゃいけないわけで、守るための変革や改革、そしてそのためのチャレンジをしなきゃいけない。それらをJCで学んでもらって、人として成長してほしいと思いますね。結局は高邁な理想をなんぼ言ってもだめで、人に共感され信頼される人間力が大事なので。

下山田守るためには、謙虚でありながらも変革をしつつ、成長していかなければならないというメッセージを受け取りました。そういう気持ちを忘れずに、常に進化していく先進的な青年経済人団体でありたいというふうに思います。

本日は短い時間ではございましたが対談をさせていただき、誠に光栄でした。
ありがとうございました。

PAGE TOP