第ニ回理事長対談 JCI東京×全国大会

  1. Home
  2. /
  3. 第ニ回理事長対談 JCI東京×全国大会

京都会議での主管締結式を終えた麻生会頭が今思い描く「夢」
32年ぶりに東京主管で行われる全国大会で実現すべきこと、
そして青年会議所のメンバーに期待することとは何か。

主管締結式を終えて

下山田理事長(以下 下山田)本日はありがとうございます。
京都会議の主管締結式では、全国大会東京大会の存在を広く発信できたと思いますが、式を終えてみてどうでしょうか。

麻生会頭(以下 麻生)全国に先駆けて、一番最初に運動を始める場としての発信ができたと思います。
一方でタイトなスケジュールの中で行う今の形がベストなのかはこれからも考え続けなくてはいけないとも思いました。

下山田持続可能な全国大会をつくっていこうということで、今年はブロック内連携を最大限活用して理事長の方々に立会人をしていただきました。新しい試みとしてはどうでしたか。

麻生一つの良い形だと思います。これから複数の青年会議所が合同主管の形でやっていく全国大会も生まれていくと思っています。

下山田ありがとうございます。
引き続き今の時代に即したものが何かを考えていきます。

全国大会にかける「夢」とは

下山田京都会議の所信では、麻生会頭が「夢」について多く触れられておりました。

全国大会は単年度制のJC運動の終着点であり、次年度にバトンタッチをする場であると思うのですが、その全国大会で麻生会頭が実現したい「夢」について教えていただきたいと思います。

麻生全国大会が1年の運動の集大成や、メンバーの卒業式であるという位置付けは大事だと思っています。

ただ、全国大会が今回東京で行われる意味は、真剣に考えなければなりません。認証番号001が東京青年会議所であり、そして本日の対談場所である日本青年会議所会館も東京にあります。
改めて第72回全国大会は、東京だからこそできる新たな全国大会の起点にしなければならないと思っています。

先ほどの”ブロック内連携”をやっていくことも一つでしょうし、 それ以外にも、”東京だからこそやる”という意味を作る必要があると思っています。

下山田ありがとうございます。
その期待にお応えし、様々な取り組みをしていきます。
現在、ブロック内連携の他、外部資金を導入した持続可能性の追求、それからコンパクト化を推進しております。

麻生”東京だからこそやる”ことが、次年度以降につながる新しい形になるかが勝負どころです。
東京の予算が高くて、このようにしか出来なかったと思われたくはない。
ぜひ東京青年会議所の皆さんにお力添えをいただいて、新たなものを作っていければと思います。

東京における”地域益”の形

下山田以前、東京で全国大会を開催するからこそ、地域益を最大限に活かすべきというお話があったかと思いますが、麻生会頭にとっての地域益とはどういうものですか。

麻生今までは、全国のメンバーが来て地域にお金を落とすことを地域益と呼んでいたと思います。
ただ、私は今回東京ドームをいっぱいにすれば良いということではないと感じています。
地域の方がこの全国大会に対して感じるものがあったり、その地域が変わっていく起点やきっかけを私達が作ることが一つの地域益になるのではないかと思います。

こういうことを言うと、綺麗ごとに聞こえるかもしれません。
でも本気にならないと、青年会議所は変わっていけないと思っています。

下山田32年前の全国大会では、その地域だけでも十分地域益が担保できたと思うのです。
でも今は、記念事業やフォーラムなどを市民や社会に向けてオープンにすることで、より市民の方に青年会議所のことを知っていただくことも大事だと思いますし、東京大会でも多くの市民を巻き込んだ記念事業を企画しております。 それらの実施に際してアドバイスをいただければ幸いです。

麻生昨年の大分全国大会は、市民の方も非常に面白そうにやっているというのが私の印象でした。
ぜひ東京でも同様にやっていただきたいというのはあります。

ただ、大分にそのまま倣うのではなく、”東京だからこそやらなくてはいけないこと”を意識して欲しいです。
東京が地元という方は、限りなく少ないと思います。だから、地域に根ざした形ではない、新たな地域益を東京から出していく必要があると思っています。

下山田たしかに、東京は元来出生率が低く、移住者に頼らざるを得ないところがあります。
その分ヒト・モノ・カネ・情報のハブになれるんじゃないかと思います。
23区の委員会が、姉妹都市との連携事業も進めておりますし、副主管でなくても全国大会に関われるように一緒に事業を行うことを進めています。そのような取組が、来年以降もレガシーとして残していけると考えております。

夢を描く姿勢

下山田全国大会開催まで残り7ヶ月ですが、この期間の中でこのような行動をしてもらいたいというイメージを伺えますでしょうか?

麻生一つ大きいのは、新しいものを作ろうという意志を皆が持てる状態にしてほしいと思っています。
その部分を意識して今回の大会を作り上げてもらうと、JCとして世の中を変えていく一つの形が見えると思います。
この72年間培ってきた全国大会を東京で変えたという自負にも繋がると思うので、ぜひ東京青年会議所として皆で話し合って夢を描いてほしいと思います。

下山田全国の様々な青年会議所でも全国大会を主管したいと立候補してもらえる環境をつくりたいということでしょうか。

麻生はい。たとえば、会員数が一桁の青年会議所が全国大会をやりたいというのは正直なところ難しいと思います。
でも、そういった夢を見てもらうことがチャレンジに繋がると思います。
そのために会員拡大やブロック連携を本気で語り合う全国大会ができたら素敵ですよね。

下山田それはまさに私達が思い描いてる今年の夢ですね。 どの青年会議所でもチャレンジしたいという環境を作りたいと思っています。

京都会議の所信の中で印象に残ったのは、マネージャーではなくてドリーマーを作っていきたいということです。
そのために組み込んだことはありますでしょうか。

麻生施策というものはないですが、少しでも夢をたたんでいるなと思ったときは、容赦なく怒鳴りつけてます。
私は、事を進めるにあたってなぜ夢をたたむのかわからないのですね。
今年は失敗していいと言い切ってるわけです。
にも関わらずチャレンジをしないのは非常に悔しくて、それをよく怒るのです。

あるブロックで、50回以上やってきた事業に一切失敗が許されないから辛い、という話を聞きました。
私は、そこまで地域に必要とされる事業だったら地域に渡してしまえば良いのではないかと提案したのですね。
もしそこで地域が受け取ってくれないのなら、単に自分たちだけが素晴らしいと思い込んでいる事業です。
それに人員を割くぐらいだったら、自分たちは逆にそこを盛り上げられるような事業を構築した方が良いのではないかと話をしました。

全国大会も同様だと思います。
72回やってきた中で変えられないことも一定あります。
でも、時代に即して変えなきゃいけないことも沢山あると思います。
それができるのが東京大会だと思ってますから、ぜひ夢を見てほしいと思います。

下山田ありがとうございます。
今年の全国大会に関しては、新しい取組として、共生分野、地球と人、それから人と人に焦点を当てたいと思っています。それが多様性を重んじる社会をつくることに繋がると思いますし、青年経済人のメンバーに焦点を合わせたものにできれば、より多くの会員拡大につながるのではないのかなと思っています。

麻生反面、全国大会をやった翌年に会員数が激減するというのが通例です。
ぜひそこだけは気をつけていただきたいと思います。
これは本当に理事長のやり方次第だと思いますので、注力をしていただきたいです。

1年で終わりじゃないので全国大会は。
この次に繋いでいくことが、我々青年会議所で一番大事なことだと思います。
確かに私達の運動は、単年度で終わります。
でもその後に控えてる後輩や、10年20年後の後輩たちのためにもやってるのですね。
それをきちんと残していくことで、高い位置からバトンを渡してつなげていけるのが、単年度制の青年会議所の利点だと思っています。ぜひ、次年度に進むためにも考えていただけると良いと思います。

下山田ありがとうございます。全国大会を開催することがゴールであってはいけない。
その後に東京青年会議所がより社会から求められている団体になっているべきだと意識して運動構築に尽力することで、夢が持てると感じました。

全国大会開催に取り組むメンバーへ向けて

下山田ここまで全国大会を開催するにあたっての夢やプロセスで期待されていることをお話いただきましたが、 今、現場で全国大会構築に向けて切磋琢磨して一生懸命頑張ってるメンバーに一言いただけますでしょうか。

麻生はい。
東京青年会議所の皆様が、こうやって全国大会の様々な活動に精力を出されていることに心から感謝申し上げます。

これから地区周りやアピールなどいろいろとやっていくのは本当に大変だと思います。きついと思います。
でも、その努力が実るのが全国大会であると私は信じています。

皆様本当にお辛い中でご苦労もされるでしょうけれども、ぜひ1年間頑張り抜いていただいて、今まで見たことがない全国大会を開催してください。

それこそが全国の青年会議所に対して、これこそ東京、やはり東京がやってくれたという全国大会が実現できる一番の近道だと思っています。
ぜひ最後まで諦めずに頑張っていただければと思いますので、どうか1年間よろしくお願いいたします。

下山田温かいメッセージありがとうございました。
これでメンバーも2倍3倍にやる気が増すと思います。

PAGE TOP